Android Emulator(AVD:Android Vertual Device)はTalkBackが使用できません。
これは、デフォルトでTalkBackがインストールされていないためです。
エミュレータにTalkBackをインストールし、使えるようにする方法を紹介します。
※環境:Android Studio Koala | 2024.1.1 Patch 1
Emulator version 35.1.4-11672324
Android version 14.0 – API 34
TalkBackとは
TalkBackは「視力の弱いユーザー」や「目の不自由なユーザー」のスマホ操作をサポートする「ユーザ補助」の一つです。
TaklBackを使うと「ジェスチャーによる画面操作」と「画面の表示を音声で読み上げる」機能が働き、視覚に頼ることなく端末を操作できます。
以下の動画はSettingsアプリを開いて、読み上げを行わせた例です。
TalkBackの詳細は「TalkBackについて知ろう!」を参照してください。
TalkBackは、Google製のスクリーンリーダとして、市販の端末に標準でインストールされていますが、エミュレータにはインストールされていません。
TalkBackのインストール
TalkBackはPlay Storeで外部アプリとして提供されています。
ですので、エミュレータ―であってもインストールすれば利用できます。
Play Store対応のエミュレータ
Play Storeが利用可能なエミュレータが必要です。
Play Storeを実装したデバイを構築してください。詳細は「Android EmulatorでPlay Storeを使う」を参照。
なお、Play Storeの利用はGoogleアカウントのサインインが必要です。本人確認のための認証が求められます。
インストール
Play Storeを起動して「Android ユーザー補助設定ツール(Android Accessibility Suite)」を検索します。
このツール内にTalkBackが含まれいるので、インストールします。

TalkBackの有効化
「Android ユーザー補助設定ツール(Android Accessibility Suite)」のインストールを行うと、Settingsアプリのユーザ補助ページに、「スクリーンリーダー:TalkBack」が出現します。
後は、図のように操作することで、有効化できます。

ちなにみ、エミュレータで動作するTalkBackは非常に重いです。
関連記事:
Android Emulator(Android Vertual Device)はD-Pad(Directional Pad)をエミュレートできます。 エミュレータにD-Padを装備する方法を紹介します。 ...
Android Emulator(Android Vertual Device)はデフォルトで画面上にNavigation Barを表示しません。 エミュレータの画面上にNavigation Barを表示する方法を紹介します。 ...
Android Emulator(AVD:Android Vertual Device)は、Play Storeアプリを実装したデバイスの構築が可能です。 このデバイスを用いれば、Google Playストアへ公開されているアプリをインストールしたり、アップデートしたり、エミュレータ上で出来るようになります。一般に販売されているAndroid端末と変わりません。 変わらないが故に、セキュリティに対して同等なリスクを持つことになります。 ですので、「デバイスの構築とエミュレータの起動は必要最小限にする」、「完全に信頼できるアプリのみインストールする」など、取り扱いに注意が必要です。 今回はAndroid EmulatorでPlay Storeアプリを使う方法をまとめます。 システムイメージのインストール デバイスの構築を行う前に、Play Storeアプリを実装したシステムイメージが必要です。 SDK Managerでインストールを行います。 図に示したイメージがPaly Storeアプリを実装しています。チェックを付ければ、インストール対象に登録されます。※図はAPI24の場合、インス ...
Androidエミュレーターが実行されると、仮想ネットワークが自動生成されます。 そして、エミュレーターは、仮想ネットワークに接続された一つのコンピュータとして扱われます。 仮想ネットワークは開発マシン(Android Studioが起動しているマシン)にも接続されてるので、エミュレーターから開発マシンへ、ネットワークを介した通信が可能です。 開発マシンへWebサーバーを構築すれば、サーバーと通信を行うアプリ開発が行えます。 開発者の机の上に、バックエンド(サーバ側)とフロントエンド(クライアント側)の開発環境が得られて、とても便利です。 ※環境:Android Studio Otter | 2025.2.1 Android emulator version 36.2.12.0 ...
Androidエミュレータがブート時に用いるシステムイメージは、デフォルトで読み出し専用イメージです。 Androidシステムの起動後に、システムに深く関連するディレクトリやファイル(例えば、/etc/hosts)の書き込み(または書き換え)は出来ません。読み出しは出来ます。 書き込みを行いたい場合は、書き込み可能イメージを作成して、そのイメージをブートで用います。 書き込み可能イメージは、エミュレータの起動オプション「-writable-system」の指定で作成可能です。 Android StudioのDevice Managerからエミュレータを起動できますが、Android Studioは起動オプションを指定出来ません。昔は出来ていたと思うのですが... ですので、ここではAndroid Studioは使わずに、ターミナル等のコマンドラインからエミュレータを起動しています。 ※環境:Android Studio Otter | 2025.2.1 Android emulator version 36.2.12.0 Google APIs Inten x86 At ...
Androidエミュレータがブート時に用いるシステムイメージは、デフォルトで読み出し専用イメージです。 Androidシステムの起動後に、システムに深く関連するディレクトリやファイル(例えば、/etc/hosts)の書き込み(または書き換え)は出来ません。読み出しは出来ます。 書き込みを行いたい場合は、書き込み可能イメージを作成して、そのイメージをブートで用います。 書き込み可能イメージは、エミュレータの起動オプション「-writable-system」の指定で作成可能です。 Android StudioのDevice Managerからエミュレータを起動できますが、Android Studioは起動オプションを指定出来ません。昔は出来ていたと思うのですが... ですので、ここではAndroid Studioは使わずに、ターミナル等のコマンドラインからエミュレータを起動しています。 ※環境:Android Studio Otter | 2025.2.1 Android emulator version 36.2.12.0 Google APIs Inten x86 At ...