表示の変わらないUI要素(Composable関数)に対して行われる再Composeは無駄な処理です。
ですので、極力排除したいところですが、表示が変わらないため、画面上からの判断が難しくなっています。
このようなとき、Layout Inspectorを利用すると、無駄な再Composeを見つけ出すことが出来ます。
※環境:Android Studio Giraffe | 2022.3.1 Patch 1
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再Composeの確認方法
Android StudioのLayout Inspectorを使うと、再Compose(フェーズComposition)が実施された関数と回数をグラフィカルに確認できます。
この機能を使うためには、「Show Recomposition Counts」にチェックが必要です。
Layout Inspectorの画面は図のような構成になっています。
ライブアップデートはアプリの画面操作に連動して表示を更新するモードです。結果だけを見たければ、ライブアップデートを無効にして手動アップデートを用いてください。
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再Composeの確認例
サンプルは交通量調査で使うトラフィックカウンターです。通過した車・バス・トラックの台数を個別にカウントできます。
class MainActivity : ComponentActivity() { override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContent { val _car = remember { mutableStateOf(0) } val _bus = remember { mutableStateOf(0) } val _truck = remember { mutableStateOf(0) } MyApplicationTheme { Surface( modifier = Modifier.fillMaxSize(), color = MaterialTheme.colorScheme.background ) { Column(modifier = Modifier.padding(10.dp)) { ObjectCounter( obj = "Car", counter = _car.value, plus1 = { _car.value++ }, clear = { _car.value = 0} ) ObjectCounter( obj = "Bus", counter = _bus.value, plus1 = { _bus.value++ }, clear = { _bus.value = 0} ) ObjectCounter( obj = "Truck", counter = _truck.value, plus1 = { _truck.value++ }, clear = { _truck.value = 0} ) CombinedButton( onClick = { _car.value = 0 _bus.value = 0 _truck.value = 0 }, indication = null ) { Text(text = "AC") } } } } } } } @Composable fun ObjectCounter( obj: String, counter:Int, plus1: ()->Unit, clear: ()->Unit ) { Row(verticalAlignment = Alignment.CenterVertically) { Text(text = "${obj}", modifier = Modifier.width(70.dp)) Text(text = "%05d".format(counter), modifier = Modifier.width(70.dp)) CombinedButton(onClick = plus1, indication = null) { Text(text = "+") } CombinedButton(onClick = clear, indication = null) { Text(text = "C") } } }
※CombinedButtonはリップルエフェクトを無効化したボタンです。詳細は「Compose Button:リップルエフェクト(Indication)の変更」を参照。
図のような操作を行った場合のLayout Inspectorの表示です。再Composeやスキップの様子が確認できます。
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